御所巻(ごしょまき)―世田谷区史編さん問題―

御所巻とは、中世の異議申し立て方法のことを言います。世田谷区による区史編さん委員へのパワハラと著作権の問題についてのブログです。出版ネッツのメンバーが運営しています。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

お粗末な一連の世田谷区の対応こそ、区史に記載すべき事件

ウーバーイーツユニオンの土屋さんからエールをいただきました! ----------------------------------------------------------- 2019年10月、配達員で結成した労働組合「ウーバーイーツユニオン」は団交申し入れに応じない「Uber Japan株式会社」(当時)の…

『地方史情報』掲載のお知らせ

『地方史情報』の最新No.163(2023.9)の後記(76ページ)で、飯澤文夫さんが、世田谷区史編纂問題と7月15日開催のシンポジウムについて、記事化してくださいました。 http://www.iwata-shoin.co.jp/local/index3.htm ぜひご覧ください。

改めて考えてみる「著作者人格権」の存在意義

今回の争点の1つが、歴史学の専門家として世田谷区史に寄稿した谷口氏の原稿を、区の職員が改変することの是非についてである。 著作権は、「著作財産権」と「著作者人格権」に分かれる。前者は誰かに譲ることも、権利を保持したままライセンスをすることも…

権力が歴史を変える?

松平・徳川中心史観 「松平・徳川中心史観」という言葉がある。徳川家康は天下人になるべくしてなった、という予定調和のもと、江戸時代を通じて徳川将軍家の国内統治を正当化し、不都合と考えられることは排除するか改変をした歴史観である。 例えば、織田…

7.15シンポジウムが週刊金曜日で取り上げられました!

7月15日に開催された緊急シンポジウム「歴史研究と著作権法―世田谷区史編さん問題から考える―」が、週刊金曜日で取り上げられました(2023年8月4日・11日合併号)。 世田谷区史編さん問題の概要から登壇者のコメントまで、ほぼすべて網羅。初めてこの問…