ウーバーイーツユニオンの土屋さんからエールをいただきました!
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2019年10月、配達員で結成した労働組合「ウーバーイーツユニオン」は団交申し入れに応じない「Uber Japan株式会社」(当時)の対応は不当労働行為に当たるとして東京都労働委員会に対し救済申し立てを行いました。2022年11月、ユニオン側の主張は認められ都労委は、ウーバー側の対応は「正当な理由のない団体交渉拒否に該当する」とする命令書を交付しました。(なお現在は中央労働委員会にて係争中)
私はこの期間主にユニオン代表として弁護団の協議に加わり、共に期日に立ち合い、証人尋問にも参加しました。
先方弁護士の希望により申立人(ユニオン側)、被申立人(ウーバー側)同席の上で委員会からの質問などが進行したのですが、双方の主張や論拠の差異をリアルタイムで把握し、事実と異なる発言にその場で反論することが出来ました。証人尋問の際にも相手の主張や性格を概ね把握していたので、その点では良かったと思います。
ただ「主尋問(当方の弁護士による事実確認。方針通りに答える必要がある)で間違えたらどうしよう?」「反対尋問で相手方弁護士に言質を与えてしまったらどうしよう?」という重圧から精神的な消耗を強いられました。尋問の前々日、逃げるように赴いた三浦半島から小一時間夕暮れの海を眺めて気を鎮めた事を思い出します。
私の場合は他2名の証人をはじめ弁護団、ユニオンメンバーなど多くの仲間に支えられて何とか闘志を維持できました。
出来れば谷口さんを証言の場に立たせるような状況にはなってほしくありませんが、先方が迅速な和解を求めているかどうか、残念ながら分かりません。
ただ、確かなのはお粗末な一連の世田谷区の対応は、世田谷区史近現代編に記載されてもおかしくないほどの問題だという事です。
戦いの場は都労委の場のみにあらず。むしろ場外から世論を味方に付け相手を追い込んでいけたら。仲間は多いに越した事はありません。知恵を出し合いましょう。
針の筵に座すべきは、谷口さんではなく世田谷区の面々です。
それがどんな形であれ、勝ってみんなで笑いましょう。
(土屋俊明 フリーランスユニオン共同代表)