シンポジウム「歴史研究と著作権法―世田谷区史編纂問題から考える―」@青山学院大学/2023.07.15 世田谷区史の執筆にあたり、世田谷区が歴史研究者に著作権譲渡と著作者人格権不行使を強要した「世田谷区史編さん問題」。報道でも取り上げられ、区側に批判が…
2月27日、区民の会では世田谷区長宛てに契約の見直し等を求める要望書を提出。その後、成城自治会館へ移動し、記者会見を開きました。 発起人の一人である稲葉康さんは、「歴史学者に著作者人格権不行使を求めることは、執筆と研究に対するリスペクトを欠…
2024年1月、「世田谷区史のあり方について考える区民の会」が立ち上がりました。 区民の会会員からの投稿を掲載します。(編集部) * * * 「世田谷区史のあり方について考える区民の会」は、区史編さんに係る著作権譲渡契約書の見直しを求め、保坂区長に…
世田谷区史問題Q&A Q1 世田谷区史をめぐって何が問題になっているのですか。 A1 区史編さん委員に、委員を続け区史を書きたければ著作者人格権不行使と著作権譲渡を認めろという踏み絵のような承諾書を突きつけ、承諾しなかった谷口さんを委員から外…
過日、某漫画家さんが自死なさったことをニュースで知りました。謹んでご冥福をお祈りするとともに、ご遺族・関係者の皆さまにお悔やみを申し上げます。 漫画家さんが自死を選択する重いご決心に至るまでの心情はご本人にしかわからないことですが、ニュース…
(広浜綾子)
2024年1月10日、東京都労働委員会で第4回調査が行われました。 組合は、「審査の実効確保の措置勧告の申立書」(以下、「実効確保の申立」)と、書証として木更津市史編集委員会の「著作権の取り扱いについて」、文化庁著作権契約作成支援システムを活用した…
11月17日、組合側は「準備書面2」を提出するとともに、世田谷区史編さん事案をこれまで担当されてきた公益委員と労働者委員の任期の切れる11月末までに話し合いのテーブルを設けるところまで進めることができないか、労働委員会に相談をしたところ、あっせん…
11月6日、東京都労働委員会で第3回調査が行われました。これに先立つ10月30日、世田谷区側が「準備書面1」を提出していました。主な内容は、次のとおりです。 ① 区史編さん委員の任期は「区史編さんの終了まで」 谷口さんへの区史編さん委員委嘱状は、当初…
ALAI研究大会 フランスの文豪ビクトル・ユーゴーを名誉会長に結成された国際著作権法学会ALAIの日本支部は、2023年12月9日、「著作者人格権の不行使特約は可能か」をテーマに一橋大学で研究大会を開いた。この会は、世田谷区が区史編さん委員に著作者人格権…
メディア総合研究所(谷岡理香所長)が発行する『放送レポート』11月号に、世田谷区史編さん問題についての大きな記事が載りました。タイトルは「歴史編さんで著作者人格権不行使を強要」。筆者は、同誌編集委員の吉永磨美さん(元毎日新聞記者)です。 メデ…
世田谷区役所前の情宣活動(ビラまき、アピール)に参加するのは3回目になる。 ビラまきの準備をしていると、職員の方が何名かいらっしゃって、「敷地内に入らないように。敷地内での活動には許可が必要」とおっしゃる。 そもそも区役所前というのはパブリ…
10月6日、世田谷区役所前行動に引き続き、区への団体交渉の申し入れを行いました。 申し入れ先は、区長室秘書課と政策経営部(区史編さんの担当課)です。 保坂区長に「熟議」を求める 区長室秘書課に提出した保坂区長宛の「要請書」には、4月の区長選のさな…
9月1日、東京都労働委員会で第2回調査が行われました。組合側が「準備書面1」を出して迎えた調査でした。 組合側「準備書面1」では、おもに次のような内容を主張していました。 2017年の無断改ざんに関する区の主張への反論 世田谷区は答弁書において、区…
ウーバーイーツユニオンの土屋さんからエールをいただきました! ----------------------------------------------------------- 2019年10月、配達員で結成した労働組合「ウーバーイーツユニオン」は団交申し入れに応じない「Uber Japan株式会社」(当時)の…
『地方史情報』の最新No.163(2023.9)の後記(76ページ)で、飯澤文夫さんが、世田谷区史編纂問題と7月15日開催のシンポジウムについて、記事化してくださいました。 http://www.iwata-shoin.co.jp/local/index3.htm ぜひご覧ください。
今回の争点の1つが、歴史学の専門家として世田谷区史に寄稿した谷口氏の原稿を、区の職員が改変することの是非についてである。 著作権は、「著作財産権」と「著作者人格権」に分かれる。前者は誰かに譲ることも、権利を保持したままライセンスをすることも…
松平・徳川中心史観 「松平・徳川中心史観」という言葉がある。徳川家康は天下人になるべくしてなった、という予定調和のもと、江戸時代を通じて徳川将軍家の国内統治を正当化し、不都合と考えられることは排除するか改変をした歴史観である。 例えば、織田…
7月15日に開催された緊急シンポジウム「歴史研究と著作権法―世田谷区史編さん問題から考える―」が、週刊金曜日で取り上げられました(2023年8月4日・11日合併号)。 世田谷区史編さん問題の概要から登壇者のコメントまで、ほぼすべて網羅。初めてこの問…
世田谷区史編纂問題が広く取り上げられることとなった2023年は、関東大震災から100年目にあたる年である。関東大震災(9月1日)は10万人を超す死者・行方不明者を出した甚大な災害だが、同時に、朝鮮人・中国人などに対する殺傷事件を誘発した点で強烈な出来…
2023年7月21日、当該の谷口雄太さんと出版ネッツ・トラブル対策チームのメンバー3人で、団体交渉申入書と「声明」、賛同団体・賛同者一覧が掲載された書面を持って世田谷区を訪問しました。事前に区にはアポを取り、厚労省記者クラブにプレスリリースをして…
2023.7.15(土)、「歴史研究と著作権法―世田谷区史編さん問題から考える―」と銘打った緊急シンポジウムを開催しました。 世田谷区史編さん事業では、世田谷区は著作権を侵害した主体=加害者であるにもかかわらず、被害者(歴史学者)に対して「著作権譲渡…
7月15日に開かれた緊急シンポジウム「歴史研究と著作権法」は、自治体史を執筆する歴史研究者と著作権法の研究者をはじめ、さまざまな分野の研究者や実務家が登壇され、また会場からの発言も活発な熱い熱い学びの場だった。どの方の問題提起もそれぞれに示唆…
7月15日の「歴史研究と著作権法」のシンポジウムを聞きに行きました。私は日本史が好きなので、登壇された歴史研究者の方々のお話はとても興味深いものでした。今回のシンポジウムで「研究者は歴史記述の学術的精確性・妥当性に責任を持つ」「著書に誤りがあ…
7月15日(土)に青山学院大学 青山キャンパスにて開催したシンポジウム「歴史研究と著作権法―世田谷区史編纂問題から考える―」について報告します。 シンポジウムの概要は以下の記事をご参照ください。 https://setagayakushi-chosakuken.hatenablog.com/entry…
世田谷区民の方が、区史編さん担当者を訪問。情報を寄せてくださいましたので、ここで紹介いたします。 ********** 2023年3月、駅頭で区議会議員が配布していた区政レポートを受け取り、目を通したところ区政ではなかなかご縁のない「編纂」という…
2023年3月末、谷口さんは区史編さん委員を解任されました。これを受け、4月14日、出版ネッツは世田谷区を相手取って、東京都労働委員会に不当労働行為救済の申し立てを行いました(5不第29号)。 請求する救済の内容は、 〇谷口さんへの委員委嘱解除をなかっ…
著作権、著作者人格権とは何か。著作者人格権不行使がもたらす事態とは何か。 世田谷区史編さん問題から、研究者およびメディア関係者など、歴史にかかわる人たちのあるべき姿を考えていきます。 ・日時 2023年7月15日(土曜日) 14時~17時 ・場所 青山学…
7月15日開催のシンポジウム「歴史研究と著作権法」の第2部に登壇されるオオスキトモコさん(イラストレーター)のブログ記事を紹介します。 【「歴史研究と著作権法」シンポジウム資料】世田谷区・歴史学研究会への質問と回答 https://petitmatch.hatenablog…
漫画家の近藤ようこさんが、自治体から「無償で著作権の譲渡」と明記している契約書を提示されたとTwitterに投稿していました。 https://twitter.com/suikyokitan/status/1670958818891796481 https://twitter.com/suikyokitan/status/1671161092972904450 …