世田谷区役所前の情宣活動(ビラまき、アピール)に参加するのは3回目になる。
ビラまきの準備をしていると、職員の方が何名かいらっしゃって、「敷地内に入らないように。敷地内での活動には許可が必要」とおっしゃる。
そもそも区役所前というのはパブリックなスペースであろうし、どこからが敷地なのかも判然としないが、いつも通り、歩道の隅で整然と、メガホンのボリュームもごく控えめに情宣活動をスタート。
フリーランス新法が成立し、業務委託(フリーランス)の問題やハラスメントに対する人々の意識も変わってきているのだろう。ビラを受け取って組合員のスピーチに耳を傾けてくれる人も多いと感じる。
組合の仲間たち一人一人の、保坂区長に、そして区役所で働く仲間の人たちに届けようとする真摯な訴えには力がある。
フリーランスユニオンの仲間は、こういう問題に時間をかけ、弁護士を雇って無駄なお金を使うのが区民のためになるのかと問いかける。
ネッツの仲間の一人は、保坂区長のこれまでのジャーナリストとしての活動に敬意を持っているだけに、話し合いが行なわれない現在の状況が非常に残念だ、と語った。
私もそう思う。
私の友人には、保坂区長が政界に出る以前、彼に大きな薫陶を受け、現在、ジャーナリズムをはじめとして様々な分野で頑張っている人間が何人もいる。
もちろん、区政は区長が一人で決めるものではないから、そこに様々なせめぎ合いや葛藤があろうことは承知している。
その上で、私が問いたいのは一つだけだ。
保坂区長、もし、若き日のあなたが、谷口雄太さんの立場であったらどうしたか、と。
私は希望を捨てていない。
(太田胤信)