御所巻(ごしょまき)―世田谷区史編さん問題―

御所巻とは、中世の異議申し立て方法のことを言います。世田谷区による区史編さん委員へのパワハラと著作権の問題についてのブログです。出版ネッツのメンバーが運営しています。

10月6日 区長室秘書課と政策経営部に申し入れ

 10月6日、世田谷区役所前行動に引き続き、区への団体交渉の申し入れを行いました。

 申し入れ先は、区長室秘書課と政策経営部(区史編さんの担当課)です。

 

保坂区長に「熟議」を求める

 区長室秘書課に提出した保坂区長宛の「要請書」には、4月の区長選のさなか、区史編さん問題の解決を求める区民・市民に区長は「選挙が終わったら対応する」と答えたにもかかわらず、何の対応もしていないこと、6月頃市民が「区長へのメール」でこの問題についての意見・質問を送ったにもかかわらず、「正式な回答については、7月以降に改めて回答する」との返事が届いたきり、その後何の連絡もないことを指摘。

 常日頃「熟議―とことん話し合うことから始めよう」をアピールしている保坂区長に、その信条に基づいて私たちとの「熟議」を行うよう申し入れました。

 

「ハラスメント防止基本方針」改悪=フリーランス排除に抗議

 また、世田谷区「ハラスメント防止基本方針」の改悪(対象となる「職員」の定義から「委託業務に従事する者」と「特別職非常勤」を外した)についても抗議し、フリーランス(業務委託)を排除した理由を問いただしました。

 

【「要請書」より一部抜粋】

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 (2018年の原稿改ざんをめぐるやり取りの中でパワハラを受けた)谷口さんは区の「ハラスメント防止基本方針」に基づき相談窓口に相談しましたが、「職員以外からは受け付けない」と拒否されました。「基本方針」の「職員」の定義には「委託業務に従事する者」を含むとなっていたにもかかわらず、です。この問題が2022年に区議会で追及されたところ、担当部署の課長は「基本方針を書き直す」と答弁しました。そして、2023年3月には、「職員」の定義から「業務委託に従事する者」と「特別職非常勤」が外されるという改悪が行われています。

 本年4月にはフリーランス新法が成立し、法律の中に「ハラスメント対策を講じること」が盛り込まれました。こうしたフリーランスの権利を守っていく流れに逆行する「基本方針」改悪に、強く抗議します。

 なぜフリーランス(業務委託従事者)を排除する改悪をしたのか、かつてフリーランスライターであった保坂区長の見解をお聞かせください。

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 政策経営部に対しては、区史編さん問題について、話し合いの場をもつように申し入れました。

                                 (杉村和美)